一つの代替え(断片化)

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一つの代替え(断片化)

On 7月 14, 2016, Posted by , With 一つの代替え(断片化) はコメントを受け付けていません

 4. は恐れであると信じているあなたは、ただ一つの代替を作り出しただけである。₂それは数多くの形態をとるに至ったが、その理由は、それが真理を幻想に、全一性を断片化に入れ替えるという代用だったからである。₃それは分裂し、細分化し、さらなる分割を幾度となく繰り返してきたため、かつて単一であったし今も単一であると知覚することは、今ではほとんど不可能となっている。₄真理を幻想へ、無限を時間へ、生命いのちを死へと運んでしまったその一つの誤りだけが、あなたが犯した誤りのすべてであった。₅あなたの世界全体がその上に成り立っている。₆あなたが見ているすべてがそれを反映しており、あなたがこれまでに作り出してきた特別な関係のどれもがその一部である。

 5. ₆あなたがこれまで見たことのあるもので、その原初の誤りの巨大さをあなたに少しでもわからせることができるものは何もない。その誤りは、あなたを天国から追放し、智識を打ち砕いてつながりのない無意味な知覚の断片にし、あんたにさらなる代替を作り続けることを余儀なくさせたかに見えた。

 6. それが、誤りが外へと投影された最初であった。₂世界はその誤りを隠すために現れ、誤りが投影されるスクリーンとなって、あなたと真理の間を仕切るものとなった。₃真理は内に向かって延長するものであり、そこでは損失という考えは無意味であり、増大のみが可能である。₄すべてにおいて前後も上下も逆になっているような世界がこの誤りの投影から生じたということが、あなたには本当に奇妙に思えるだろうか。₅それは必然の成り行きだった。₆なぜなら、真理がここに運ばれてきたとしても、ただ静かに内にとどまり、この世界を作り出した狂った投影には一切関与せずにいることしかできないからである。

出典:奇跡講座 テキスト編 第十八章 過ぎゆく夢 Ⅰ.実相の代替

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