パーサ：わたしたちがどうやって出現するか、あなたにはまだ理解できないしょうね。心が身体のイメージを投影する、とだけ言っておきましょう。あなたは、肉体がべつの肉体をつくり、脳が考えると思っている。だけど、考えるのは心だけ。脳はただの体の一部よ。あなたも含めて、すべての身体を投影しているのは心です。ただし、あなたが自分の心だと思っているちっちゃな心のことじゃないのよ。時空やかたちの外側にある心の総体のこと。それはブッダが触れた心でもあるけれど、人々はまだ、神との合体までには一歩、重要な隔たりがあることに気づいていない。その心が宇宙全体やそれぞれの身体、そこに表れるすべてのかたちをつくっているんです。問題は「なぜか」ね。
　なぜあなたの体がつくられるのか、理由はいずれわかるけれど、あなたはその理由を意識していない。でもわたしたちくらいになると、聖霊のメッセージをわかるように伝え、相手に受け入れさせるだけの目的で身体をつくり出すこともできるの。わたしたち自身には聖霊以外のアイデンティティはないから、わたしたちは聖霊の表れで、わたしたちの言葉は聖霊の言葉ってことね。十字架にかけられたＪが肉体をもった姿で現れたのは、わたしたちのコミュニケーションするためだった。墓のなかの出来事でわかるように、彼の心は身体を出現させることも消すこともできたの。でも当時のわたしたちにはそれがわからなかったから、Ｊの体に大きな意味をもたせるという重大な過ちを犯したんです。ほんとうは身体なんてどうでもよくて、重要なのは心なのに。でもわたしたちを熱狂的だと批判するには及ばないわ。だって、疑いもなく死んだとわかっている誰かがおしゃべりにやってきたら、しかもその人に触れて本物だと確かめることもできたとしたら、どんな思いがするかしら？

出典：神の使者 P42～43

アーテン：どんな教えも決して無駄にはならない。学んだことはいつまでもきみの心に残るよ。消えてしまうことはない。自分ではわからなくても、やっぱり残っているんだ。だからこの生涯で天国に行けるかどうか、あんまり心配しなくてもいいのさ。学びは直線的には進まない。すべてが心に残るだけでなく、直線的に進行するように見える輪廻の決定も人間の身体や脳で行われるのではないから安心しなさい。まったく違ったレベルで、心で決まる。きみたちの無意識の罪悪感を癒そうとする聖霊を助けたか、自分の役割を果たしたかどうかでそれは決まるのだよ。前にもいったが、何が起こっているように見えても、きみの心はすべての情報を持っているんだ。

出典：神の使者 P87